再発見 悠久の長野 ➕ IPPIN文庫
朝陽館荻原書店では、かねてより郷土本にも力を入れています。
書店の一角を占める郷土本コーナーには、地元長野の出版社が発刊している本や、個人が調査し本にまとめた書籍を置いています。長野の歴史を再発見するために、郷土を調査する際の資料にと貴重な書籍をご覧ください。門前町として発展した長野市の歴史や食料の保存方法、農閑期の手仕事から生まれた民芸品など衣・食・住にまつわる興味深い内容の本が多くあります。
今回はその中から数冊を選び特集棚に集めました。併せて、長野県内の書店が選ぶ文庫シリーズ「IPPIN文庫」を紹介しています。こちらは長野県が舞台の物語であったり、著者が長野出身であったりと、長野に縁がある本です。長野を知るならこの逸品、歴史や土地を探りながら物語に没頭してください。
タイトル画像には、長野の出版社・龍鳳書房より発刊されている「門前町伝説案内 善光寺表参道歩きの基礎知識」の表紙絵を使わせていただきました。大変内容の濃い本です。善光寺界隈に暮らす人なら知っておきたい地元の歴史を網羅しており、大変勉強になります。残念ながら取り扱う書店は現在、朝陽館のみとなっているようですが、長野市に限らず全県の書店で扱って欲しいと思える本です。武家社会で発展した松本の歴史と比較してみたりすると、より興味深い発見があるかもしれません。もちろん、他県の方も、善光寺参りの手土産にお持ちいただければ、ご旅行の思い出と得られた知識がより一層深まることでしょう。