皎天舎

ほんの本、本屋の本が集まり大会議!

150年余り本屋を続けていまにいたる「書肆 朝陽館」
維新の荒波の中で産声をあげ、時代の移りかわりと共に歩んできました。2019年にその歴史にピリオドを打ちましたが、清濁さまざまな波を乗り越え、2021年の12月、物語はまた動き始めました。ただこの物語、きっとこれからも穏やかな凪ばかりではないはずです。

本屋を再建してから、「本屋をやりたい」という方々がお見えになります。なぜ人は本屋をやりたがるのか、どんな本屋をやりたいのか。思い起こせば「朝陽館」の再建を託された当時、本と自分の関わり方を振り替えってみたら、本にまつわる本がたくさん目につくようになっていました。本屋を営む人や書店員、本の製造や流通に携わる人たちが書いた”本”が多く出版されていました。本屋はまだ必要とされている、そう感じていたものです。

「ほんの本」といったジャンルができるほど、
本が売れないとの嘆きが嘘のように感じるほど、
いま、本は熱い。
あれから数年たった今も、その熱は冷めていません。

人と本の関わりが、より一層深まっていき、その深度の方向性は多様化しています。より有意義に、より楽しく。そのために本のあり方を見つめ直してみる。毎日追い続ける活字だから、毎朝食べるお米の銘柄を吟味するように向き合ってみる。そこから本のみらいを感じとる。

本にみらいがあるならば、本屋のミライはどうだろう。



もう100年続く本屋を目指す、わたしたち。
本のいまを見つめ、そのさきに、目を向けています。
さて、私たちはどこへ向かうのでしょうか。本屋の歴史から、新しい本屋まで、さまざまな本を取り揃えています。本屋を始めたい人は必見、たくさんの面白い本屋が各地にあります。それを知り、自分だけの個性的な理想のお店をイメージしてはどうでしょうか。流通など本業界を学ぶにも参考になる本がたくさんあります。

本屋はもっと面白くなる。もっと楽しい場所になる。
これから始まる100年に向けての船出、波風たててやる。