故郷の本棚
ブン屋とホン屋はウマが合う
正しい情報を迅速にとどける新聞。
記者たちは、今でも靴の底をすり減らしながら足を動かし情報を集め、言葉を操り記事を書いています。さまざまな立場の人々の眼や校閲を通った生の情報が紙に印刷され、我々が寝ている間に届けられています。その制作現場は一刻をも争う熾烈な環境です。
一方で、中には長期にわたる取材のもと書かれる連載記事や調査報道もあります。
右から左に猛スピードで絶えず流れ続ける旬な「情報」としてのニュースとは異なり、腰を据えて書かれ、まとめられた「情報」は、時にそれ自体が「報道」となり「文化」となり、そして「教養」や「娯楽」になったりもします。
まさに「本」と同じように、紙面で掲載された情報が、後世に残すべき「知」となることで、一冊の本として生まれ変わり、新しい発信へと変わっていきます。
多くの新聞社内には、書籍を出版する部門があります。
出版社にも一人出版社から大手出版社までさまざまあるように、新聞社もいろいろです。わかりやすいところで言えば全国紙と地方紙。全国紙については、どこに住んでいてもなんとなくみなさん知っていることでしょう。ところが地方紙についてはお住まいの地域や都道府県によるところがあり、他県の新聞社のことはあまりわからない人が大多数ではないでしょうか。
地方紙はその地域に根を下ろし、暮らしに密接な情報を拾い集め発信しています。ときに深く・広く・温かい・とっておきのネタが豊富です。
他県の人からすれば、マニアック。
県歌「信濃の國」のように、長野県民なら誰でも歌える歌も、他県の人にとっては知らない歌にすぎません。しかし、ほとんどの県民が歌えると知ると、多くの人が驚きます。その県民性や歌の内容や歴史に興味が湧く。こうして好奇心が刺激されます。
私たち長野県民にとっても他県の話は大変興味深く、面白い出会いがたくさんあるのです。
全国の地方新聞社の出版部が大集合!
2024年、新聞社内にある出版部門の担当者が集う会議が長野で開催されます。その実務者が集まるのであれば、彼らがつくった本も集めようよ。そんなワケで全国、北は北海道から南は沖縄まで、地域色豊かな本が大集合します。
担当者自ら書いたPOPも楽しめます、全国各地の新聞社の推し本を手にしてください。
参加新聞社
北海道新聞社
東奥日報社
デーリー東北新聞社
秋田魁新報社
岩手日報社
福島民報社
福島民友新聞社
下野新聞社
上毛新聞社
東京新聞
神奈川新聞社
山梨日日新聞社
信濃毎日新聞社
新潟日報社
静岡新聞社
中日新聞社
岐阜新聞社
北日本新聞開発センター
北國新聞社
京都新聞出版センター
奈良新聞社
山陰中央新報社
愛媛プレスウイン
徳島新聞社
高知新聞総合印刷
西日本新聞社
熊日サービス開発
沖縄タイムス社
共同通信社
29社
長野だって負けてないぞ。
2024.6.7-8.31