皎天舎

トークイベント
『どうする朝陽館』

 「愛読家がゆっくりと本を選べて、くつろいで読書ができる店」を目指し、2021年12月に新装開店した「書肆 朝陽館」は、蔵書約12,000点の新刊書店です。店内には喫茶エリア「皎天ノ刻茶房」を併設し、自家焙煎の珈琲に舌鼓を打ちながら本を読んで過ごすことができます。この喫茶エリアを併設したのは、スペースを活用し、本に関わるイベントを開催したいという思いがあったからです。

 こうしていま、思い描いていた店づくりは、最初の目的地に辿り着きました。しかしそれはゴールではなく、この本屋をこのさき100年続けるためのスタート地点でしかありません。良質の本を選び紹介しつづけることはもちろん、本の面白さ、読書の効能を発信し愛読家を増やしていくことも、これからの書店には求められています。

 さまざまな展示イベントやトークイベントを通して、本の魅力を伝えていく。再オープンからいくつかのイベントを行なってきて、うまくいったこと・うまくいかなかったこと・やりがいがあったこと、そうしたコトゴトを振り返りながら、これからやりたいこと・やるべきこと・やったらおもしろいこと、を未来思考で考えていきたいと思います。

 本屋としてのハコが出来上がったいま、これからはアイデアとその実現力。アイデアがたくさんあったなら、やる?やらない? どうする朝陽館。

イベントを共有する

 さまざまなイベントのアイデアは浮かんでくるものの、地方都市の立地やコスト負担などの条件が壁になって、なかなか実現できないこともある。ほかのお店が行ったイベントを長野でも実施してみたい。そんなことを考えていたときに「ODD ZINE」を企画編集する太田靖久さんと知り合い、昨年「双子のライオン堂」で開催した「高山羽根子の手書きメモ展」を地方巡回展の第一弾として朝陽館で開催することになりました。これをきっかけに、各地の本屋が連携し企画展を巡回したり、共同で実施したりできないかといったことを考えるようになりました。

「本屋でイベント」といったらこの人

 毎日イベントを開催している、下北沢の新刊書店「B&B」の共同経営者・内沼晋太郎さん。B&Bで開催されるイベントには、多くの作家や各分野の第一人者が登壇します。そうした質の高いイベントの数々を企画し実現してきた内沼さんに、長野・書肆 朝陽館にお越しいただき、イベントのアイデアを伺い、条件面をクリアするための工夫、書店同士の連携の可能性についてお聞きします。

アイデアの宝庫

司会は、作家であり、「ODD ZINE」を企画編集する太田靖久さん。作家の立場から本屋に求めるもの、期待することもお話ししていただきます。そして、オンラインで登壇は「双子のライオン堂」店主・竹田信弥さん。店を100年残すためになんでもやる、と公言する彼もまた、数多くの読書会やトークイベント開催し、オンラインでの配信も積極的に行っています。みんながみんなアイデアマン。面白いと思うことを実現するために話し合います。

公約:「書肆 朝陽館」は、今回のイベントででた企画のいくつかを本当に実施します。

 本はもちろん好き、本屋だって好き、そんな人たち、そして、いま本屋をやっている人、これから本屋をやりたい人にもお贈りします。長野という地方都市を舞台にした、実現性を持たせたイベント企画討論です。地方で本屋を営む人にとっても参考になると思っています。現地に行けない!、営業中だ!といった方々にもお届けできるよう、オンラインのリアルタイム配信・見逃し配信も準備しています。

開催日:2023年4月1日(土)
時 間:14:00-16:00
会 場:皎天ノ刻茶房(書肆 朝陽館)0
定 員:25名
参加費:会場での参加:1,100円(税込)
   :オンラインでの参加:1,100円(税込)
参加申込:下記参加申し込みフォームよりお申し込みください。

当日はカフェの営業は”お休み”となりますのでお気をつけください。

※本イベントはご来店またはリアルタイム配信と見逃し視聴(2週間)でご参加いただけるイベントです。

ゲスト

内沼晋太郎

1980年生まれ。一橋大学商学部卒。NUMABOOKS代表、ブック・コーディネーター。株式会社バリューブックス取締役。2012年にビールが飲めて毎日イベントを開催する新刊書店「本屋B&B」を、2017年に出版社「NUMABOOKS出版部」を、2020年に日記専門店「日記屋 月日」をそれぞれ開業。また、東京・下北沢「BONUS TRACK」の運営を行う株式会社散歩社の取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)『本の未来を探す旅 台北』『本の未来を探す旅 ソウル』『本の逆襲』(朝日出版社)などがある。現在、東京・下北沢と長野・御代田の二拠点生活。二児の父。

竹田信弥

東京生まれ。「双子のライオン堂」店主。文芸誌『しししし』編集長。NPO法人ハッピーブックプロジェクト代表理事。著書に『めんどくさい本屋』(本の種出版)、共著に『これからの本屋』(書肆汽水域)、『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』(朝日出版社)、『街灯りとしての本屋』(田中佳祐・雷鳥社)『読書会の教室――本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法』(田中佳祐・晶文社)など。FM渋谷のラジオ「渋谷で読書会」MC。好きな作家は、J.D.サリンジャー。

司 会

太田靖久

小説家。2010年「ののの」で新潮新人賞。著書『サマートリップ 他二編』/『ののの』、共著『犬たちの状態』(写真・金川晋吾)など。そのほか、文芸ZINE『ODD ZINE』の企画編集、様々な書店でのイベントや展示、「ブックマート川太郎」の屋号でオリジナルグッズの制作や出店も行っている。


店 番

荻原英記

東京生まれ。「書肆 朝陽館」六代目店主。書店再生を託され長野に移住するも、2019年末、あえ無く閉店に至る。書店再建を誓い、運営会社・株式会社皎天舎の立ち上げ、店内内装を行い、約二年後の2021年12月に「書肆 朝陽館」を新装開店。婿養子。好きな作家は、J.D.サリンジャー。

第十六代目 荻原磯右衛門 襲名予定。


書肆 朝陽館とは
 長野・善光寺の表参道で、明治初期から書店を構えてきた「朝陽館」
一時期は、近隣にあったダイエー内に2号店を出店するほど活気を見せた書店だったが、経営環境の変化に取り残されるように活動の規模を縮小していき、2019年末に閉店。150年以上続いた歴史に一旦幕を閉じた。

 現在の店主、荻原英記は書店の再生を担って2018年に東京から移住。閉店せざるを得ない状況を受け止めつつ、店の再建を胸に秘め2019年に荻原家の三女と入籍、婿養子として荻原家に入る。閉店後は法人の解散を経て新たな組織をつくり、その間、夫婦二人で店の内装を解体、スケルトンの状態から内装を手がけた。

 2021年12月、取次(問屋)による配本に頼らない、自らが選んだ本のみを揃えた新刊書店「書肆 朝陽館」を開店。店内には、自家焙煎の珈琲を飲みながらゆっくり読書ができる愛読家のためのカフェ「皎天ノ刻茶房」を併設し、イベントも開催可能なスペースを確保。こうして2年間にわたって進めた「朝陽館」の再建は実現した。

お申し込み


●会場での参加をご希望の方は、こちらのお申し込みフォームよりご応募ください。

終了しました。


●オンラインでの参加をご希望の方は、こちらよりお申し込みください。


【ご来店・イベント参加について】
・開始時間の30分前より受付を開始します。
・ご来店の際はマスクの着用をお願いしています。
・店頭にアルコール消毒液をご用意しています、手指の消毒にご協力をお願いいたします。
・当日発熱のある方は、ご来店・イベントへの参加をお控えください。

【キャンセルについて】
・お客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承いただきますようお願いいたします。

【イベントに関するお問い合わせ先】
 本イベントにお問合せの際は、コンタクトフォームよりお願いいたします。

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